ヘッドギア・フェイスマスク

子どもの矯正治療では、顎外固定装置（がくがいこていそうち）という大型の器具を使用することがあります。顎の骨の成長を抑えたり、促したりする時に使用するもので、当院では「ヘッドギア」と「フェイスマスク」に対応しております。

ヘッドギアは、顎を固定する形で装置を装着して、上顎の成長を抑制するために使います。頭にかぶる帽子と口腔内に固定する金属製のパーツから構成されている装置です。ゴムの力で6歳臼歯を後方へと移動することで、上顎前突の症状を改善できます。装置の着脱は自分で行えます。1日8～12時間程度、装着すれば良いので、学校では普段通りに生活できます。

フェイスマスクは、上顎前方牽引装置（じょうがくぜんぽうけんいんそうち）とも呼ばれるもので、下顎前突の症状を改善する効果が期待できます。その名の通り上顎の成長を促進できる装置です。上顎歯列全体の前方移動も行えます。顎と額にパッドを当てて、口腔内にはワイヤーで構成されたパーツを装着します。下顎が動くと、上顎が前方に引っ張られる構造になっているため、装着しているだけで上下顎のアンバランスが改善されていきます。

このように、ヘッドギアやフェイスマスクといった顎外固定装置は、一般的な矯正装置とは、見た目も機能も大きく異なるため、治療中の生活がどのようになるのか不安な方も多いかと思います。
そもそもお子さんの歯並びでヘッドギアやフェイスマスクが必要になるかどうかも精密検査をしてみなければわからないため、気になる点や不安な点があればいつでもお気軽に門真おとなこども矯正歯科までご相談ください。