2024.04.05
ガタガタの歯並びを16ヶ月で治療した症例をご紹介いたします。
ガタガタはこどもの歯並びの悩みで一番相談が多い歯並びです。
近年のお子さんは歯が大きく、アゴの骨が小さいことが多いため将来抜歯が必要になる可能性が高いと言われています。
当院では抜歯になる状態を早期に改善し、お子さまが将来抜歯にならないように配慮した治療を心がけています。
治療までの経緯
永久歯が生えてくる6歳頃はきれいな歯並びだったそうですが、7歳頃に上の前歯が重なって生えてきてから歯並びが気になるようになってきたとのことでした。近所のかかりつけの歯科医院では、すべての永久歯が生え変わる12歳頃まで様子を見て、将来抜歯して治療しましょうと説明を受けたそうですが、お母様が抜歯を何とか回避できる方法はないか探され当院に相談にいらっしゃいました。拝見したところ、確かにガタガタは強い状態でしたが、こどもの矯正治療を行うことで将来抜歯を回避できる可能性がある旨を説明したところ、治療を決意されました。
治療計画
アゴの骨の大きさが小さく、歯が大きいことでガタガタが生じていましたので、拡大治療(あごを大きくする治療)と前歯だけのワイヤー矯正を行う治療計画を立てました。
まず、拡大治療ですが、拡大するための装置を就寝時のみ装着していただきます。アゴの骨が拡大したのを確認した後に、前歯のみのワイヤー矯正治療を行うことにしました。
多感な時期の治療になりますので、目立つ装置の使用は最小限になるように計画を立てるように配慮しています。
ただし、治療結果によってはこどもの矯正治療のみでは治しきれない可能性もあることはお母さまに説明しました。
症例写真
治療前
最初に来られた際の写真です。上の前歯が内側に生えてきておりガタガタになっています。
治療後
治療終了時の写真です。内側に入り込んでしまっていた前歯が綺麗に並んでいます。
治療詳細
年齢・性別 | 10歳 男の子 |
治療内容 | こどもの矯正治療 拡大治療8か月 ワイヤー矯正8か月 |
治療期間 | 16か月 |
リスク・副作用 | 装置装着時の歯磨きが不足すると虫歯の可能性があります 装置の使用が守れない場合は治療結果に差が出ます |
余談ですが、お兄ちゃんがきれいに治ったので、と、現在は妹さんが治療を受けてくださっています。
監修者情報
土屋 聡 (歯学博士)
- 門真おとなこども矯正歯科 院長
- 日本矯正歯科学会認定医
- インビザラインドクター
- 北海道矯正歯科学会